仕事・人間関係での失敗談

忘れ物・先延ばし・空気読めない|ADHDの私が社会で生きていくためにしたこととは

  • 忘れ物が多い
  • 作業の先延ばし
  • 空気が読めない

そんな言葉をかけられた経験、あなたもありますよね?

私はADHDの特性を抱えながら社会に出て、何度も言われてきました。

努力しても空回り、頑張っても報われない。

そんな日々が続くと、自分は社会不適合なんじゃないかと、本気で思っていた時期もありました。

けれど、あるとき気づいたんです。

「できないこと」に無理に合わせるよりも、

「どうすれば自分でもやれるか」を探すべきだということに。

そこから少しずつ、見えないハードルを工夫で越えていくようになりました。

このブログでは、忘れ物や先延ばし、空気が読めないといった特性と付き合いながらも、

私がどうやって少しずつ社会の中で自分の居場所をつくっていったかをお話しします。

完璧じゃなくていい、でも自分らしく働けるためのヒントを、同じように悩む誰かに届けられたらうれしいです。

 

できないことを「見える化」して、自分を客観視するようにした

私はずっと、

「なぜ自分だけこんなに忘れっぽいんだろう」

「どうして締切を守れないんだろう」

と悩み続けていました。

 

ADHDという特性があると知ってからも、

その困りごとは日常のあちこちで顔を出して、自己嫌悪を強めていました。

でもあるとき、失敗した理由を「その場の記憶」だけで片づけている自分に気づきました。

 

「あ、またやっちゃった」で終わらせているうちは、いつまで経っても同じことの繰り返しになる。

そこで私が始めたのが、できなかったことを見える化するという取り組みです。

 

具体的には、ノートやスマホのメモに、失敗したこととその原因、自分の気持ちなどを簡単に書き出していくことから始めました。

そして、不思議なことにある程度パターンがあることにも気づきました。

「急いでいるときは確認を省きがち」といった傾向が、はっきりしてきたのです。

 

これに気づけたことで、「どうすれば防げるか」に自然と切り替わっていきました。

リマインダーを設定するだけでなく、出かける前にチェックリストを確認する習慣を作る。

予定は前日夜に再確認するようにする。

「見えない課題」を「目に見える課題」に変えることで、

ようやく現実的な対策を講じられるようになったのです。

何より大きかったのは、「できない自分」を受け入れながら、

少しずつ改善していける感覚を得られたこと。

自己否定から始まる毎日から、「試行錯誤できる自分」を肯定する毎日へと、心の向きが変わっていきました。

できないことがあるのは当たり前。

でも、それを「見て見ぬふり」するのか、

「客観的に観察してみる」のかで、人生の過ごし方は大きく変わると実感しています。

 

自分の特性に合った「働き方」を模索してみたことで世界は変わった

私はADHDという特性を持ちながら、長い間「普通の働き方」に自分を無理やり合わせようとしてきました。

結局やる気の問題だと考えて作業に没頭してもなかなかうまくいかない。

どうしても続かない。ミスが増える。評価も下がる。

その結果、周囲の目が気になって、気づけば自己肯定感はどん底に落ちていました。

 

あるとき、ふと思ったのです。

「なんで私は、自分に合わない方法で頑張ろうとしているんだろう?」と。

そこから、働き方を見直すことにしました。

まず、自分がどんな時に力を発揮できて、

どんな場面でつまずくのかを振り返ることから始めました。

私の場合、

  • 一つのことに没頭する作業
  • 短時間集中
  • すぐに成果が見える仕事

には強みを感じているということがわかりました。

 

そこからは、働き方そのものを調整するようになりました。

たとえば、自分の作業スタイルを検討し、細かいタスク分割をおするようにしたところ、

驚くほどスムーズに動けるようになったのです。

完璧じゃなくていい。

でも、自分の特性を受け入れて活かせる働き方を選ぶことは、

何よりも自分のためになります。

今も試行錯誤の日々ですが、少なくとも「無理にがんばる」から

「自分らしく工夫する」と考えられるようになったのは一つの大きな進歩かもしれません。

 

自分の特性を知って変える努力は誰でもできる

「ADHDだから仕方ない」と、自分の行動をあきらめてしまいたくなる瞬間は、正直たくさんあります。

  • 忘れ物が多い
  • 時間通りに動けない
  • 話が飛んでしまう

正直こうしたことは日常茶飯事です。

周囲と比べて落ち込むことも少なくありません。

でも、そこで「自分はダメだ」と卑屈になるのは違うと、私は気づきました。

 

ADHDは確かに生まれ持った特性ですが、それは「変えられない欠点」ではなく、

「付き合い方を学ぶべき特徴」だと考えるようにしたのです。

カギは、自分の傾向を客観的に知ること。

そして、その特性に合った対策や工夫を積み重ねていくことです。

 

忘れっぽいなら、すぐにメモをとる習慣をつける。

そういった小さな工夫の積み重ねが、少しずつ生活を変えてくれます。

大事なのは、「変われるかどうか」ではなく、「変えようとする意志を持てるかどうか」。

ADHDであることは、努力を否定する理由にはなりません。

むしろ、自分を理解しようとする努力こそが、自信を育ててくれる第一歩です。

自分を責めるより、自分を知ること。そこから始めてみませんか?

 

 

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