ADHDを抱える私は、衝動的な行動や発言を抑えるのが難しく
今やっている行動をしながらも、別の思考が働くということは珍しくはありません。
事実、この記事を書きながらも、今日の一日のスケジュールは何かと考えてしまい、
その思考を巡らせていることに気づいてこちらに戻ってくるということは往々にしてあります。
特に疲れている時にはこうした思考回路が働きやすい傾向にあるらしく
それが原因で仕事がはかどらないということもしばしばみられます。
しかしながら、こうした衝動的な行動や思考の働きは、
ある一面を見ると、行動力の裏返しであったり、柔軟な発想に繋がるということは少なくありません。
それを活かした働き方というものもありますので、今日はこうしたことについてお話してみたいと思います。
ADHDは衝動的に動いて失敗することは多い
ADHDの衝動性は、考えずに発言したり、許可なく他人の物を触ってしまったり、
衝動的な買い物をしてしまうという行動は少なくありません。
例えば、共有物を私物化してしまうということがありました。
その時の自分の思考回路としては、決して他人の物を取ってやろうというよこしまな考えに至るわけでもなく
ただ、必要なものがそこにあるからという理由で触ってしまうということは少なくありませんでした。
事実自分としてもそうしたことを第三者に指摘していただき
そうした行動が普通なことではないということに気づいたことで、改善させることができましたが
以前の自分としては、それがなぜいけないことなのかが理解できなかったという時代もありました。
しかしながら今思えば、共有物を借りたとしても、それを元の場所に戻さず、
自分の机に置いている、別のところにおいているなどしていることは
それは共有物を私物化しているということにほかならず、おかしいことだと気づくことができました。
その時の思考回路としては、共有物を元に戻すということを忘れているということが一番の原因ではありました。
自分のポケットにボールペンを入れたまま、洗濯物に出してしまうということはよくある事例の一つです。
他にも、衝動的に動くことで問題を起こすということは少なくありません。
例えば掃除をしながら、別の物事に注意が取られてしまい、そちらを優先してしまうと、
今までやっていた掃除がどこまでやっていたかを忘れ、結局今の掃除をやり直す羽目になる、
もしくは掃除がおろそかになってしまって、叱責されるということは少なくありません。
同様な内容で起こられたという経験を持っている人も多いのではないでしょうか?
衝動的に動くということはある一面を見ると悪いことではない
しかしながら、こうしたADHDの衝動的な思考回路や行動については、
悪い面ばかりを報道やネット上で取り挙げられていますが、
実は悪い面ばかりではないと私自身は感じています。
こうした衝動的な動きということは考えずに即行動に移すことができるということに繋がるのです。
いい言い方をすれば、決断力と実行力が高く、新しいチャンスを生み出す力にも繋がっているのではないかと感じています。
ビジネスや社会において、「考える前に動け」、「考えるな、感じろ」と言われることに、納得する経験ってありませんか?
ADHDを抱えている私は特にそうですし、これを読んでくださっているあなたも同じような感覚を持っているのではないでしょうか?
逆に「考えてから動け」と言われると、いろんなデメリットを考えすぎて余計に動けないということは少なくありません。
その時その時の感情や感覚に従って行動することの方がうまくいくということはよくあることだと私は感じています。
こうした衝動的な動きは、計画を立てずに思いついた行動で考えなしに動いていると言われます。
それは確かにそうですし、考えるのが苦手だと感じている面もあります。
しかしながらADHDの衝動性というものは行動力の裏返しであることもありますので
こうした特性を活かした働き方というものも、一つの特性としてとらえるということはとても大切なのではないでしょうか?
ADHDを抱えながらも営業職として成功している人は多い
さて、ではこうしたデメリットが注目されるADHDですが、
これらの特性を活かした職種というものが多数存在しています。
例えばクリエイティブな仕事は、ADHDだからこその独創性や発想力を活かした職種の一つです。
様々な思考回路を巡らせることができるADHDは、「これをしたら面白いのかな」「こんなデザインはどうだろう」という面白いこと、興味のあることに没頭することができ
かつそれらに対する行動力は、他を凌駕するくらいのものがあると私自身感じています。
例えばあなたは美術や図工が得意だったという過去はありませんか?
人より工夫を凝らして自分独自のデザインで驚かれたという経験を持っている人もいると思います。
そうした経験は私自身にもありました。ですのでこうしたクリエイティブな思考を活かした仕事はとても適性に合っているのではないかと思います。
ほかにも営業職は、ADHDに向いている職種としてよく取り上げられます。
営業職は身体を動かすことが多く、顧客のもとに出向く方法が主流です。
デスクワークと違い、身体を動かしている時間が長いため、ADHDの特性である多動性をカバーできるというメリットがあります。
また働く場所が複数回変わるため、集中力も保ちやすいのです。
こうした特性を活かしながら、自分の仕事内容を見極めるという方法もあります。
もちろんほかの職種においても、こうしたADHDの特性を活かしながら働くという方法もあります。
自分の特性をしっかり理解し、どのような働き方がいいのか、どのような環境を整えるのがいいのか
事務職や営業職、技術職とどのような適性があるのかをしっかり考えて
自分の職業を決めてみてはいかがでしょうか?
ADHDだからといって、社会不適合者ではありません。
自分の適性をしっかり理解して、自分に合った働き方を模索することができるのも
令和時代のいいところだと私は考えていますので、一緒に頑張りましょうね!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。