注意欠陥・多動症(以下ADHD)が原因で仕事を辞めなければいけない。
そんな悩みを抱える社会人は年々増えてきています。
これは社会のルール化が進んでおり、ADHDの行動が目立つようになった可能性が指摘されており、
2010~2019年の間に6歳未満の子供で2.7倍、19歳までの成人で2.5倍、20歳以上で21.1倍に増加していると言われており、特に2012年~2017年度にかけての大人の発生率が最も顕著に増加していると言われています。
- 計画が苦手、段取りが悪い
- 飽きやすい、集中力が続かない
- 単純な事務作業が苦手、ミスや忘れ物が多い
こうした症状を抱えるビジネスマンは多いのではないでしょうか?
自分自身にも当てはまるという方も少なくないと思います。
本記事を書いている私自身も、実際にADHDの診断を受けました。最初は精神科に通うのも億劫で、自分はそうじゃないと言い聞かせていたものです。
そうした方がこれから先、どのようにビジネスマンとして活躍していくべきなのか、というアドバイスになるような内容になれればと思います。
ADHDかも?と仕事で悩んだら一度精神科でチェックしてもらおう
ADHDは前述したように年々増加傾向にあります。
自分自身の行動の中で【不注意】【多動性】【衝動性】の三つに当てはまるかなと感じたなら、
一度チェックしてみるのをおすすめします。
私自身はこうしたADHDという疾患であることを最後の最後まで拒否していました。
自分自身が障害を持っているのでは?
と思うことや、家族にそうした悩みを抱えさせたくない
という理由から、精神科に通うことを拒んでいたのです。
自分が障害を持っていると考えることは、あまりしたくないと思うのは正常なことではあります。
ですが、実際こうしたことを診察してもらうことで、自分自身の特色を第三者に見てもらうということが重要になります。
私自身はADHDの症状の中でも特に【不注意】の項目が引っかかっていました。
そのため日常生活の中でどのようにしていかなければいけないのかをアドバイスいただいたり、その際の服薬を処方してくださったりということをしていただいていました。
おかげで以前より落ち着いたように思います。
こうした症状に悩む社会人は、実はあなただけではありません。
私自身はADHDかもしれないと思ってから診察に行くまでに数年かかりました。
そのきっかけをくれたのは上司の一言でしたが、結局行って良かったなと思っています。
何よりそれがあったからと言って、上司は差別的な目をすることはなく、今までと同じように接してくださっていたのですから。
実はこれが一番行きたくなかった原因かもしれません。
ADHDは珍しくない病気だと知っていましたか?
ADHDは、かつてはあまり知られていなかった発達特性の一つです。
しかし近年ではその認知が広がり、「決して珍しくない」ものとして理解されつつあります。
実際、世界中で多くの人がADHDとともに生活しており、子どもだけでなく大人にも見られる特性です。
ADHDは、「注意力の維持が難しい」「落ち着きがない」「衝動的に行動しやすい」といった特徴があり、人によって症状の強さや現れ方が異なります。
世界的に見ると、子どもの約5〜7%、大人の約2.5〜4%がADHDに該当するとされています。
これは、20人の子どもがいれば1人以上、25人の大人がいれば1人程度がADHDの傾向を持っていることになります。
日本でもADHDの診断件数は年々増加しており、文部科学省や厚生労働省の調査などでも、学校や職場における配慮の必要性が繰り返し指摘されています。
つまり、ADHDは私たちの身近なところに確実に存在しているのです。
ADHDが珍しくないと言えるもう一つの理由は、その多様性にあります。
ADHDと診断される人だけでなく、診断までは至らなくとも似たような困りごとを抱える「グレーゾーン」の人たちも少なくありません。
特に私は精神科ではグレーゾーンに当たると診断されました。
また、「誰でも疲れていたりストレスを感じているときには注意が散漫になる」など、ADHDの特性は全ての人がある程度持っている要素でもあります。
そのため、ADHDを「特殊な障害」と捉えるのではなく、「脳の働きの違いの一つ」として理解することが大切です。
社会全体の価値観も、こうした認識を後押ししています。
以前は「落ち着きがない子」「空気が読めない人」とされていた人たちが、今ではその背景に発達特性がある可能性を考慮され、支援や理解の対象となるようになってきました。
教育現場や職場でも、ADHDのある人が自分の特性を活かして成果を出したり、適切なサポートのもとで働きやすさを実感したりするケースが増えています。
たとえば、興味のあることに集中すると高い成果を出す「過集中」や、創造的な発想、豊かな想像力といった強みを持つ人も多くいます。
こうした特徴からも、近年は有名人や著名人が自身のADHDについて公表するケースも増えており、社会的な理解の促進にもつながっています。
彼らの存在は、多くの人にとって「ADHDであっても成功できる」「特性は才能にもなり得る」という希望を与えているのではないでしょうか。
もちろん、ADHDのある人が日常生活や社会の中で困難を感じることは少なくありません。
しかし、それは「本人の努力不足」ではなく、「特性と環境のミスマッチ」によって起きている場合が多いのです。
そのため、周囲の理解や配慮、環境の調整があれば、ADHDのある人もより快適に、そして自分らしく生きることができます。
こうした症状は私たちの周囲に多く存在し、それぞれが多様な特性と可能性を持って生きています。
ADHDに対する理解を深め、「困っている人が適切な支援を受けられる社会」を目指すことは、誰もが生きやすい社会を作る第一歩となるのです。
こうした症状や問題に対して、少しでも理解が広まればと思い、このブログを書かせていただいています。
もしあなたもこうしたことで悩んでいるのであれば、一度精神科で診察してもらうということも一つかもしれませんね。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。