ADHDと診断された当初、私は自分の中にある多くのマイナス面が明らかになったように感じました。
仕事の場面ではミスが多く、周囲に迷惑をかけてしまうこともあり、プライベートでも人間関係に悩むことが少なくありませんでした。
「どうして自分はうまくいかないのだろう」と落ち込むこともあり、社会の中で生きづらさを感じていました。
しかし、今では少しずつ前向きに自分自身と向き合えるようになってきました。
ADHDだからといって、無理に「普通」になろうとしたり、自分を責めたりする必要はないのではないかと思えるようになったのです。
その大きな理由の一つが、ADHDには短所だけでなく、実は長所として活かせる一面も多くあるということを知ったからです。
たとえば、発想の柔軟さ、好奇心の強さ、エネルギッシュな行動力などは、うまく活かすことで大きな武器にもなります。
今回は、ADHDの特性の中にある「強み」に注目して、少しでも前向きに考えられるヒントをお届けできたらと思いま
す。
ADHD=短所じゃない理由とは?
ADHDと診断されたとき、私は正直ほっとした部分と、同時に深く落ち込んでいました。
「だからうまくいかなかったのか」と納得する一方で、
「やっぱり自分は普通じゃないんだ」と、劣等感を強く感じたのを覚えています。
職場ではケアレスミスを繰り返し、人間関係では空気が読めないと思われたり、時間管理ができないことで信頼を失ったこともあります。
プライベートでも、計画性のなさや感情の浮き沈みに振り回され、自己嫌悪に陥る日々。
そんな自分を変えたくても、何から手をつけていいかわからず、「自分は社会に適応できないんじゃないか」と思っていました。
でも、あるときふと考えたんです。
「この特性って、本当に欠陥なのだろうか?」と。
だって今まで普通に生きてこられたし、と。
確かに生きづらさはある。
でも同時に、好奇心旺盛で、想像力が豊かで、
直感的に動けるという面もある。
人の気持ちに敏感で、深く共感できる場面もある。
つまり、「やり方」や「環境」が合っていないだけで、自分という人間の価値まで否定しなくてもいいのではないか
そう思えるようになってから、少しずつ視界が開けてきました。
自分の得意・不得意を知ることで、無理をしない働き方を探すようになり、
人間関係でも「自分はこういう特性がある」と伝えられるようになりました。
以前なら自己嫌悪していた失敗も、「次はどうしたらうまくいくか」を考える材料になり、自分への接し方が少しずつ優しくなっていったのです。
「ADHD=短所」ではない。
むしろ、それは自分を知るための“説明書”のようなもの。
そう思えるようになったとき、私はようやく自分を少しずつ受け入れられるようになりました。
完璧じゃなくてもいい。周りと違っても大丈夫。
そんな自分でも、生きていていいし、誰かの役に立つこともできる。
ADHDを通して、自分自身を否定するのではなく、理解して、工夫して、受け入れていく。
それが、私が「自分を好きになる」ための第一歩でした。
ADHDだからと卑下しないで|ADHDの長所をご紹介
ADHDの特徴は確かに不注意であること、多動性、衝動性という特徴を持っています。
そのため日常生活や学業、仕事において様々な困難を引き起こすことで社会的に生きずらさを感じてしまうのですが、
その一方、発想力や集中力、創造性や行動力といった長所が備わっています。
例えば衝動性という面においては、行動力の裏返しという考え方もできます。
私自身も仕事面において、急に思い立っていきなり別の作業を行うことが、成果につながるということも少なくありません。
しかし他人は、今までやっていたことに集中力がない、いきなり別のことを始めるということに理解ができません。
自分の中ではある程度つじつまが合っており、そのあたりのギャップでかなり問題が生じているということも少なくないのです。
他にも集中力は人並み以上に発揮するということも特徴です。
これを読んでくださっているあなたは、もしかすると人並み以上に集中力を発揮できる人材かもしれません。
自分の興味がある分野や物事、仕事内容や趣味において、
時間を忘れ寝食を忘れるぐらい没頭するという経験をした方もおられるのではないでしょうか?
もしそうした経験をしたことがあるのであれば、自分の興味がある分野に没頭してみてはいかがでしょうか?
仕事面においても、私は自分がやっている仕事の面白さを見つけるようにしています。
そうするとその分野に興味が出て集中できるという特性を持っていることに気づきましたので
今このブログを書くのも比較的楽しく書くことができています。
こうした集中力は人並み以上に発揮できるのが、ADHDの特徴でもありますので
何もマイナス面ばかりに目をやらず、自分を卑下しなくてもいいのではないかと感じている次第です。
確かに人とは異なる感覚でずれてしまうことで、社会で生きずらさを感じるということは少なくありません。
しかし少しでも自分を信じてあげるということも大切なのではないかと、私は思います。
ぜひこうしたことを経験している同じような人に届いてほしいなと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。