仕事・人間関係での失敗談

ヒトの感情が理解できないと怒られた経験について

あなたは人の感情が理解できないと言われたことはありませんか?

なぜ人が怒っているのか、なにを考えているのかわからない

どう言葉を選んだらいいのかわからないという経験をしたことがある方もおられると思います。

私自身も他人の感情に対して、疎いことがよくあり、人と衝突することが多いです。

そうした方は社交辞令や冗談を文字通りに受け取ったり、人が何に怒っているのかがわからないということに悩んでいました。

 

しかし、考えすぎても仕方がないと放置していたのですが、社会に出たらそれでは仕事になりません。相手の立場に立って考えることや相手の気持ちを読み取ることが求められます。

そうしたことについて悩んだ経験について今日はお話したいと思います。

 

人がなぜ怒っているのかが理解できないのはなぜか?

ADHDの特徴として、不注意や多動性・衝動性が挙げられますが、

これらは単に行動面だけでなく、人の感情を読み取ったり、気持ちを深く考えたりすることにも影響を与えることがあります。

私自身、そうした傾向を日々の仕事の中で強く感じています。

 

例えば、仕事でミスをして上司から注意を受けた際、

その瞬間は「叱られている」という事実に注意が向きますが、

時間が経つとすぐに別のことに意識が移ってしまい、なぜ怒られたのか、その背景や相手の気持ちまで深く考えることができないまま終わってしまうのです。

そのため、同じようなミスを何度も繰り返し、また叱られるという悪循環に陥ってしまうことがよくありました。

 

こうした状況が続くと、

「自分はどうせまた怒られる」

「どうせ分かってもらえない」

といった思考に陥り、自分の問題に向き合うことを避けるようになっていきました。

つまり、自分のミスに対して真剣に考えることをやめてしまい、無意識のうちに責任を回避していたのです。

 

今振り返ると、人がなぜ怒っていたのか、何を伝えたかったのかを理解しようという姿勢が足りていなかったと痛感します。

もちろん、ADHDの特性として「気が散りやすい」「今の刺激に強く反応してしまう」といったことは確かにあるのですが、

それに甘えて「相手の気持ちを考えようとしない」ことを正当化してはいけないと思うようになりました。

重要なのは、自分にとって難しいことでも、少しずつ相手の立場や気持ちに思いを巡らせる努力を続けていくことです。

人との関係は感情のやりとりで成り立っているからこそ、

「なぜ相手はそう感じたのか」を考える力を育てていくことが、

ADHDを抱えながらもより良く生きていくための大切なステップになると感じています。

 

人の気持ちを考えるためにADHDの人が意識したいこと

もしあなたがこうした状況に陥っているとするならば

ここから抜け出すには、「人の気持ちを理解すること」をあきらめず、

自分なりのやり方で取り組んでいくことが必要です。

「なぜ怒られているのかわからない」

「相手の感情がつかめない」と感じているのなら、ぜひ以下のような方法を試してみてください。

 

①怒られた内容を「書き出す」

まず最初に大事なのは、自分が叱られた・注意を受けた内容を、できる限り具体的に書き出すことです。

どんな場面だったのか、相手は何を言っていたのか、自分はそのときどう反応したのか。

ポイントは「記憶に頼らず可視化する」ことです。

 

ADHDの人は、頭の中だけで物事を整理するのが苦手な傾向があります。

そのため、書き出して視覚的に整理することで、出来事を客観的に捉えやすくなります。

私はいつも、仕事用の手帳やメモアプリにその日の出来事を書き残すようにしています。

重要なのは、その内容に良し悪しの判断をつけるのではなく、事実として整理することです。

 

 

私は別のことをしながら、怒られたことを考えることは難しかったです。

そのため、怒られたときには自分の手帳やメモに書き出して、

なぜ怒られたのかを書くようにしています。そうするとどこかで目に付くことで考える機会になるからです。

 

②「なぜ怒られたのか」を後から考える時間を作る

叱られてすぐに気持ちを整理しようとしても、

ADHDの人にとっては難しいことが多いです。

私もその場では頭が真っ白になったり、感情的に混乱してしまったりして、冷静に振り返ることができませんでした。

 

だからこそ、あえて「後から落ち着いた時間に考える」ことが重要です。

できれば静かな場所で、他の刺激が少ない環境を選び、自分のメモを見ながら「なぜ怒られたのか」「どうすればよかったのか」を考えてみてください。

 

最初はうまくいかないかもしれませんが、

繰り返すうちに少しずつ「相手が何を伝えたかったのか」に気づけるようになります。

これを続けていくことで、自分自身の反省にもつながり、次に同じような状況が起きたときの対応力が高まっていきます。

 

③他人の感情を「想像する練習」をしてみる

怒られたときや注意されたとき、

「自分がどうだったか」だけでなく、「相手はどう感じたのか」を考えることも大切です。

これはADHDの人にとってとても難しい作業かもしれませんが、実は練習で少しずつ身につけることができます。

 

私が実践しているのは、叱られた後に「相手の立場だったらどう思うだろう?」と一人で問いかける時間を作ることです。

たとえば「大事な書類を何度も忘れられたら、自分でもイライラするよな」と、

少しでも相手の立場に立つイメージをすることで、相手の感情が自分の中で少しずつ形になっていく感覚があります。

 

もしあなたが、「人の気持ちを考えていない」と指摘された経験があるなら、それは単に能力の問題ではなく、

「考え方」や「取り組み方」の問題かもしれません。

そしてそれは、ちょっとした工夫や意識で変えていくことができるものでもあります。

 

だからこそ、感情や思考を整理するための時間を、あえて外部の刺激から離れて確保すること。

メモを取り、振り返る習慣を作ること。そして、「人の気持ちがわからない自分」を責めすぎず、少しずつ理解しようとする姿勢を忘れないこと。

それが、ADHDの特性とうまく付き合いながら、人間関係を築いていく大きなヒントになるのではないでしょうか?

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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