社会人として働く中で、さまざまな人と関わる機会があります。
私はADHDを抱えながら日々仕事に取り組んでいますが、どうしても先輩や後輩に追いつけず、追い越されていく場面に多く直面します。
まるで学生時代のマラソンで、次々と抜かれていくような感覚です。
そんな時、私は無我夢中で走り続けることで自分を保ってきました。
しかし仕事ではそうしたブーストのような力は通用せず、焦りだけが募ります。
特にADHDの特性である他動性や衝動性から、頭の中で様々なことを考えすぎてしまい、余計に混乱してしまうのです。
その結果、自分が何をすべきか、何から手をつければよいのかが見えなくなってしまう。
今日は、そんな自分に気づき、立ち止まって向き合うきっかけとなった出来事についてお話ししたいと思います。
ADHDにとって焦りは禁物|まずは目の前のことを整理して一つずつ解決しよう
実際のところ、世界の中で頭のいい人は山ほどいます。
頭のいい人も要領のいい人も、様々な人種が社会にはいます。
そうした社会競争につかれてしまい、脱落するという人もいることでしょう。
昔読んだマンガでは、受験戦争に疲れてしまい、北海道の農業高校に転校したというものがありました。
こうした社会の中での競争に、ADHDを持つ自分は勝てる気がしません。
とはいえ、こうした人たちとの競争に負けてしまっては社会から取り残されてしまう。
そうした焦りから、がむしゃらにやって見当違いなことをしてしまうということは多々あると思います。
特にADHDを持つ自分は焦ると目の前のことに集中できず、別なことを考えすぎて何も手につかないという状況になります。
そうした時に先輩から頂いたアドバイスとして、一つ一つ目の前のことを整理して
解決していかなければいけないと教えていただきました。
自分は焦ると周りが見えなくなり、何をしなければいけないのかがわからなくなる。
昔からそうでした。整理整頓の項目はいつも「がんばろう」でしたので
タスク管理もうまくできないのだなと感じた次第です。
まずは目の前のことを一つ一つ整理してタスク管理して、解決していく。
周りのスピードはとても気になると思います。
でも自分はその速度について行けないかもしれない。でも一つ一つクリアしていくことで
その速度は徐々に上がってきます。
ADHDはやり始めれば速度は上がるのです。むしろ他の人よりも没頭できるからこそ、速度は速いはず。
ADHDを抱えている私は焦るとミスを連発する
ADHDを抱える人は、日常生活でさまざまな困難に直面します。
その中でも特に問題となるのが「事故の多さ」です。
これは決して本人の不注意や怠慢ではなく、ADHDの特性によるものであり、理解と対策が必要だと言われています。
私自身もこうした問題を抱えており、過去に何度も交通事故を起こしてきました。
特に時間的な余裕がなくなったときにはこうした事故を起こしやすいといっても過言ではありません。
その理由としてADHDの大きな特徴のひとつに「衝動性」があります。
たとえば、考える前に行動してしまう、自分の順番を待てない、突然道路に飛び出す。
こうした行動は、特に交通事故や作業中のケガの原因になりやすいのです。
本人にとっては瞬間的な判断であっても、周囲から見ると予測不能な動きになり、事故につながります。
また、緊急時のブレーキ操作やハンドル操作にも反応が遅れがちで、これが運転中のリスクを高める一因ともなります。
もうひとつの要因は「注意の持続が難しい」という点です。
ADHDの人は特定の刺激に対して過剰に反応したり、逆に肝心な情報を見落としたりする傾向があります。
たとえば、車を運転していても「標識の見落とし」や「周囲の動きへの気づきが遅れる」などが起こりやすくなります。
これは単に注意散漫というより、「脳の注意をコントロールする力」が弱いために起きる現象です。
結果として、ほんの一瞬の気のゆるみが重大な事故を引き起こすリスクとなるのです。
ADHDによる事故の多さは、本人の努力不足ではなく「特性に起因する」ものです。
周囲の理解と環境調整、そして当事者自身のセルフケアが重なって、初めてリスクを下げることが可能になります。
自分自身がこうした特性を正しく理解することが一番大切なのです。
ADHDのミスの多さは治すことができます
ADHDを抱える私にとって、焦らず一つ一つ解決することは簡単ではありません。
とはいえ、こうしたことを放置してしまうと、問題が山積みになってしまいます。
思考が次々と移り変わり、目の前のことに集中し続けるのが難しいからです。
しかし、こうしたことも対処法で何とか減らすことができます。
まず大切なのはタスクを小分けにすることです。
大きな課題に取り組もうとすると圧倒されがちですが、細かく分けることで達成感が得られやすくなります。
車の運転をするなら、時間に追われていても、まずは安全に目的地に到達することが最優先。
遅れていることは仕方のないことなのですから、まずは安全に運転することに集中することが重要。
自分のペースを守ることも重要です。
周囲と比べず、自分なりに一歩ずつ進めばいいと自分を認めることが、焦りを和らげます。
必要に応じて支援を求めることも、自立の一部と考えましょう。
焦らず進むためには、自分を理解し、仕組みで支えることが鍵です。
昔はブログを書くということもなかなかうまくいかず、一つのブログを書くのに数日かかっていました。
しかしながら続けていくことでこの記事も書き始めて10分程度でここまで書くことができました。
昔を思えば大きな進歩だと思います。
ADHDを抱える私にとって、焦りは禁物。
でも一つのことに没頭すると集中力は高めることはできます。
時間を忘れて没頭できる特徴を持っているのだからこそ、周りを気にせず、自分のペースで目の前のことに前週中で頑張ってみてください。
時間は逆算して余裕を持って取り組むことが最善の方法だと私は考えています。
ぜひあなたもこうしたことに取り組んでみてくださいね。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。