気づけば、ブラウザにずらりと並んだ大量のタブ。
どれも必要な気がして閉じられず、どれから手をつければいいのか分からなくなる。
そんな状態に、私は何度も陥ってきました。
気になる記事を見つけるたびに開いて、仕事中に調べ物をしながら、つい別の話題に飛んでいく。
そしていつの間にか、やるべき作業とはまったく関係のないことに時間を使っていたということがよくあります。
私はADHDの診断を受けており、注意のコントロールや情報の整理が苦手です。
一つのことに集中していたつもりが、ふと別の刺激に反応してしまい、
気づけば全然違うことを始めている。
こうしたことは日常茶飯事だといっても過言ではありません。
ブラウザのタブは、その傾向を顕著に表す場所だと感じています。
開いたままのタブが多くなるほど、頭の中も散らかっていくような感覚があるのです。
そんな私が、最近になって強く実感するようになったのが「タブ管理の重要性」です。
これまで、必要そうだからとりあえず開いておく、また見返すかもしれないから閉じずにおく、といった感覚で放置していたタブを、あえて減らすように意識してみたのです。
すると、思っていた以上に頭の中がすっきりし、目の前の作業にも集中しやすくなったことに気づきました。
過去に一つのことを始めることができれば集中力が強いという記事を書きました。
つまりADHDの私には始めるために余分な情報を排除することが重要なのです。
何かを「減らす」ことが、ここまで効果的だとは思っていませんでした。
私にとっては、タブを閉じることは思考のノイズを減らすこととほとんど同じ意味を持ちます。
今回は、なぜタブを少なくすることがADHDの私にとって有効だったのか、その理由や工夫について、私の体験を交えながらお話ししたいと思います。
パソコン作業中に気が散って困っている方や、作業効率を上げたいと感じている方にとって、少しでもヒントになれば嬉しいです。
タブの開きすぎに注意!|集中力を高めるための効率術とは?
ADHDの私は、視覚的に情報が多いと、それだけで頭の中が混乱してしまいます。
目に入る情報が多いほど、注意があちこちに引っ張られ、本来集中すべき作業に戻るのが難しくなるのです。
タブをたくさん開いているだけで、脳は「処理しなければいけないものがたくさんある」と認識し、
まだ手をつけていないことに対する焦りや不安が無意識に生まれます。
また、タブが増えることで、どれが本当に必要な情報なのかが分かりづらくなります。
最初は作業に必要なページだけを開いていたはずなのに、
関連ページや読み物系、動画、メールなどが混ざり合い、優先順位がつけられなくなるということはありませんか?
結果的に「何をやろうとしていたのか」がぼやけてしまい、やるべきことが後回しになってしまうのです。
さらに問題なのは、タブが多い状態に慣れてしまうと、それが自分にとって「当たり前」になってしまうことです。
この悪循環によって、集中力はどんどん削られ、エネルギーも消耗していきます。
だからこそ、意識して「開くタブの量を減らす」ことが重要なのです。
自分に必要な情報だけを選び、それ以外は一度閉じておく。
必要であればメモに残したり、ブックマークで管理することで、情報を後からでも取り出せるようにしておく。
視覚的にもシンプルな画面にすることで、脳の処理負荷が減り、集中力を維持しやすくなります。
タブの数は、単なる習慣や好みの問題ではなく、自分の作業効率やメンタルの安定にも大きく関わるポイントです。
少ないタブで、今やるべきことに集中できる環境を作ることで、脳も気持ちもぐっと軽くなっていくはずです。
情報が多すぎると手が止まる|ADHDの私が気づいた「引き算の思考」
ADHDの人が作業に集中するためには、情報をできるだけそぎ落とし、必要最小限に絞ることが非常に効果的です。
多くの人にとっては当たり前のように扱っている情報量であっても、
ADHDの私にとってはそれが過剰な刺激や気の散る原因となることがあります。
タブをいくつも開きっぱなしにしていたり、机の上に複数の資料やメモが置いてあったり、スマートフォンの通知が頻繁に届いたりする環境では、ひとつのことに意識を集中するのが難しくなります。
ADHDの人の脳は刺激に敏感で、新しい情報や気になることにすぐ注意が向きがちです。
そのため、作業中に別のタブが目に入っただけで、今していたことを忘れてそちらに気を取られてしまうこともよくあります。
たとえ重要な情報でなくても、視界に入ってくるだけで脳が反応し、集中力を分散させてしまうのです。
だからこそ、意識的に情報の量を減らし、頭の中と視界をできるだけシンプルに保つ工夫が必要です。
例えば、使わないタブやウィンドウはすべて閉じて、今必要な一つの画面だけにする。
紙の資料は今使っている一枚だけを手元に置き、残りはファイルにしまっておく。
通知はすべてオフにして、作業中はスマホを別の部屋に置くといった工夫が有効です。
このように、環境の中から「見なくていいもの」「考えなくていいもの」を積極的に排除することで、脳のエネルギーを本当に必要な作業に集中させることができます。
これは、作業効率を上げるだけでなく、作業を終えたあとの疲労感を軽減するという意味でも効果的です。
情報が少なければ、選択肢や迷いも減ります。
必要なものだけに囲まれている状態を極力作りましょう。
あれもこれもと手を出さず、一つのことに集中するためには、まず環境を整えることがとても重要です。
ぜひあなたもこうしたことに取り組んでみてはいかがでしょうか?
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。