何が言いたいのか、自分でもわからない
そんなふうに思ったことはありませんか?
私は以前から、頭の中でいろいろなことを考えてはいるのに、
それをうまく整理したり言葉にしたりするのがとても苦手でした。
特に意見を求められたときには言葉に詰まってしまいうまく言語化できないということが多々ありました。
考えているつもりでも、実際には同じことをぐるぐると繰り返しているだけ。
結果、無駄に時間が過ぎ、やろうとしていたことすら見失ってしまう。
そんな日々が続き、自己嫌悪に陥ることもありました。
しかし、あるときふと気づいたのです。
「頭の中だけで考えようとするから、こんがらがるんじゃないか?」と。
そこから私は、考えを外に出すことを意識するようになりました。
こうしたブログの作成も自分の言葉の言語化にもつながっているのではないでしょうか。
最初からうまく整理できなくてもいい。
とにかく言葉にして、書き出して、目で見て確認する。
それだけでも、思考の流れがつかめるようになったのです。
このブログでは、かつて考えをまとめられずに苦しんでいた私が、
少しでもスムーズに思考を整理するために心掛けていることをご紹介します。
同じように「考えがまとまらない」と悩んでいる方のヒントになれば幸いです。
自分の考えを言語化するために必要なこととは?
私は以前、頭の中でたくさん考えているつもりでも、
いざ人に伝えようとすると「何が言いたいの?」と聞かれることがよくありました。
自分でも、「たしかにうまく言えない」と感じる場面が多く、もどかしさばかりが募っていました。
その原因を考えてみると、思考がただ「頭の中を漂っているだけ」だったことに気づきました。
つまり、考えてはいるけれど、形になっていない、言葉になっていないのです。
そこから私が意識するようになったのが、「思考を言語化する」ことです。
たとえば、漠然と「仕事がうまくいかない」と感じたとき、
それをそのままにしておくと不安や焦りだけが大きくなっていきます。
けれども、
「なぜそう感じているのか」
「何が具体的にうまくいっていないのか」
を紙に書き出してみると、意外にも冷静に自分の状態が見えてきます。
最初はうまく書けなくても構いません。
とにかく思っていることを、単語でも断片でもいいので書き出していくことが大事です。
すると、「自分はこう考えていたのか」と気づく瞬間が訪れます。
これは、自分の思考を目で見ることで、はじめて得られる感覚です。
言語化の習慣がついてくると、頭の中の混乱が少しずつ整い始めます。
考えがまとまらないと感じたときほど、あえて手を動かして言葉にしてみる。
そうすることで、自分の考えに輪郭が生まれ、次に取るべき行動も見えてくるようになりました。
また、この方法は対話にも活きてきます。
以前の私は、人に説明するときに言葉が詰まってしまい、焦ってさらに頭が真っ白になることが多々ありました。
けれど、事前に自分の思考を言語化しておくと、伝えたいポイントが明確になるため、落ち着いて話すことができるようになりました。
思考を言語化することは、単に「伝える技術」ではなく、
「自分の頭の中を整理し、行動につなげる力」を育てる第一歩なのだと思います。
今でも完全ではありませんが、書き出すことで見えてくる自分の感情や考えに助けられることが多くなりました。
考えがまとまらない、時間だけが過ぎてしまう。
そんな時は、まず思っていることを言葉にして外に出すことから始めてみてください。
そこから少しずつ、前に進む力が生まれてきます。
完璧な整理を目指さず、「まず書き出す」習慣をつけることから始めよう
私は昔から、「ちゃんと考えてから動きなさい」と言われ続けてきました。
その言葉が頭にこびりついていた私は、何かを始めるときにいつも「何から始めるべきか」と考える癖がついていました。
でも、頭の中ではあれこれ考えているつもりなのに、
実際には何も進まない。
余計に混乱してしまい、結局最初の一歩さえ踏み出せずに時間だけが過ぎていく、
ということが多くありました。
これは特に仕事の上で顕著に見られていました。いや、今でも顕著にみられるといっても過言ではありません。
そんなときに出会ったのが、「考えながら紙に書き出す」という方法でした。
まずは思っていること、やるべきこと、浮かんできたことを順不同で書き連ねてみる。
すると不思議なことに、流れが見えてくるようになったのです。
私はこのやり方を「頭の中の棚卸し」と呼んでいます。
考えが散らかっているのは、物が多すぎて混乱しているだけの状態。
一度全部出してしまえば、必要なもの・いらないもの・あとで考えるものを分けて、再配置できる。これは物理的な片付けと同じです。
この方法を取り入れてから、「何から手をつけていいか分からない」というストレスが減りました。
たとえば、仕事で企画書を書くときも、最初はタイトルや構成を悩むより、
「今思っていること」「ゴール」「関係する要素」などを箇条書きで全部出す。
仕事のタスクが膨大にあふれている時は、しなければいけないことをかき出す。
それから、何から手を付けるべきかを順番分けを行う。
これだけで、最初から整理された状態を目指すよりも、はるかにスムーズに作業が進みました。
また、「きれいに書かないと」「わかりやすくまとめないと」と思わなくなったことも大きな変化です。
最初のアウトプットは、自分だけが理解できればOK。人に見せるのはその後です。
そう思えるようになったことで、書き出すことへの心理的ハードルがぐっと下がりました。
完璧に整理してから始めようとするのではなく、まずは動かしてみる。
書くことによって、頭の中にあったぼんやりとした考えのかけらが形を持ち、
そこから本当の思考が始まっていく。
「まず書き出す」というシンプルな行動が、私にとっては“動けない自分”から脱け出す大きな一歩になりました。
考えが散らかっていると感じたときこそ、整理する前に書き出してみてください。
そうすると何から始めるべきかが明確になりますよ。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。